井端 純一ホームアドバイザー代表取締役社長
中古住宅を扱う市場が活気づき、情報量が急増している。さらにウェブの進化が情報の“質”を変えつつある。変化のポイントと利用のコツを、ホームアドバイザー社長、井端純一氏に聞いた。

- いばた・じゅんいち/同志社大学文学部卒。リクルートを経て、『週刊CHINTAI』『ZAGAT SURVEY』取締役編集長などを歴任。2003年、ホームアドバイザーを設立し、新築物件・土地検索サイト『新築O-uccino,HomePLAZA』、中古物件検索サイト『O-uccino』をオープン。著書に『広報・PR・パブリシティ』(電通刊)など。
――若い人を中心に、中古物件購入の動きが活性化しています。
確かに若い世代を中心に“新しいからいい”という先入観が薄れつつあります。中古の歴史、個性、ロケーションの魅力がこれまでになく評価され始めたのです。もともと日本、韓国、中国などアジア文化圏では新築が好まれ、欧米では中古が高く評価されるという歴史的傾向がありました。しかし、世界を見渡せば、高額所得者ほどいい場所の、いい中古に住むのが常識。日本でも新築神話が崩れ始めると、変化に敏感な人ほど、古い常識よりも自分の感覚を重視した家探しにシフトしています。
――感覚を頼りにした住宅選びには、ウェブが強い味方になりそうです。
何より情報の鮮度がいいですからね。売り出されたらその日にアップ、売れたらその日にデータが消されます。自分好みのキーワードを使い、次々に検索しながら、縦横無尽に情報を増やしていくこともできます。弊社では自社サイトの物件紹介の各ページに、いかに「生の言葉」を埋め込み、感覚的に検索しやすくするかに日々取り組んでいます。
――検索は便利ですが、そればかりだと、行動が伴わなくなるのでは。
大事なのは自分の価値観にもとづき物件を比較検討する力。そのためには、ウェブサイトの使いこなしが近道となります。現実に足を運び、20件の物件を見ることは大変な作業ですが、ウェブならその20件の前に、軽く100件程度は下見ができるし、研究もできる。その差は極めて大きいと思いますよ。
――成功する中古物件選びのコツは、どこにあるのでしょうか。
これからは「中古トラベラー」の時代。物件情報の数値上の比較もいいが、まずは体験し、旅するように全身で対象物件を感じながら経験を積めば、真の価値を見極める直観力が磨かれます。つまり、中古を楽しむこと。自分で見て目を肥やすことが、満足度の高い結果につながるのです。加えて今後は住み替えが加速するはずです。次に“売るとき”を想定しながら選ぶことも重要な要素になるのではないでしょうか。
(制作/ダイヤモンド社 企画制作チーム)
※この記事は、週刊ダイヤモンド別冊『極上「中古」を狙え!』に掲載された、弊社代表井端のインタビューを転載した内容です。












![週刊ダイヤモンド[別冊] /極上「中古」を狙え!](images/sp_article_dcover01.jpg)